千年先までそうしてろ

夜に本を読むのは危険です。

メリーゴーランド (新潮文庫)

メリーゴーランド (新潮文庫)

まだ三分の一くらい残っていたのに、次の日仕事なのに、もう止まらない止まらない、まさしくメリーゴーランド。
結局、一気に読んでしまいました。



頑張るサラリーマンを書かせたら、荻原浩の右に出る者はいないと思う今日この頃。
変化のない安全な暮らしに満足しているけれど、本当は冒険したいんだ。
ちょっと踏み出すことって素敵です。
彼の作品で好きなのは、主人公のみならず脇役です。
かなり個性豊かな人物が多数登場しますが、最後には欠かせない味方になっていきます。
笑わせてくれるのに、どこか頼りになる仲間達。
そういう人物を書くのが実に上手だと毎度ながら思います。



背表紙の紹介文に偽りなし。
ニッポン中の勤め人の皆さん、必読。