淡くて、せつない、春の心に。

すっかり陽気は暖かく、春到来。
私の部屋の植物たちも、一人(一鉢)の戦没者を除き、冬を乗り越えました。
すごい勢いで新芽が出ています。
成長著しいこの時期は、水やりを週2回に増やしたり、栄養剤を追加したりと育て甲斐もあります。



暖かくなると、鉢の植え替えというイベントがあります。
栄養たっぷりの新しい土に換えてあげ、去年より大きくなった子には、一回り大きな鉢に植え替えてあげるのです。
新たな住人を迎え入れようだとか、あの子の新しい鉢は何が良いだろうとか、考えるだけで幸せです。
この日の為に、ずっと植物園めぐりをしていました。
どこかに理想的な子がいないかと。
ずっと憧れていた「ソングオブインディオ」という木が本命なのですが、丁度良い大きさの子が見付からないのです。
近所の園芸店に、同じドラセナ系の「コンシンネ」という種類の素晴らしい株を見つけてしまって、そちらに乗り換えようか悩みどころ。
そんな話、自分以外誰一人として楽しくない話題でした。



あと少しで桜も咲くでしょう。
電車には、初々しい新入社員が集団で出勤していることでしょう。
なぜ新入社員はそれとわかってしまうのでしょうか。
不安と期待と緊張が入り混じった空気と、着慣れないスーツを纏っているからでしょうか。
そんな子たちを見ると心の中で「頑張れ、新人。社会は厳しいぞ」と呟き、若干いじわるな気持ちで見守っています。
いいな、若いって。



花粉症に負けるな、負けないさ。
お花見がしたいです。