20年目の真実

人間ってやつは、思い込みが激しい動物です。
一度信じ込めば、それを間違っているとは微塵も思わないのです。



先日発覚したこと。
私は、ペンの持ち方が変であるという事実。
お客さんに「あら、この子ペンの持ち方が変わってるわね。こんな持ち方でよく字が書けるわね。」と言われて初めて気が付きました。
私の持ち方は、中指と人差し指の先と親指の腹でペンを支えています。
親指の使い方が間違っているそうです。



冷静に考えてみると、確かに変です。
全く意識していませんでした。
正しい持ち方、私の持ち方の2種類の写真を見せられて、「あなたのペンの持ち方はどちら」と聞かれたら、自信満々で正しい持ち方の方を選んでいたでしょう。
毛筆のときは、きちんとした持ち方なのですが。



昔、箸の持ち方も変でした。
しかし、それは「社会に出て行くというときに恥ずかしい」ということで、高校の頃に直しました。
今回も、なんとか更正させようと努力中です。
しかし約20年もの間培ってきた癖を直すのは至難の業でして。
最初は正しい持ち方だったはずが、いつのまにかいつもの持ち方になっています。
速記も出来ず、電話対応でたじたじ。



会社の人からは、「前から思ってたんだよね。だからこんなにクセ字なんだよ。」と言われました。
持ち方以前に、クセ字を指摘されたことに多少傷付きました。
確かに、私の書く文字は、やや丸文字で右上がりでバランスが悪い。
歳相応の「大人文字」が書けないのです。
これを機にボールペン講座でも受けようかと検討中です。