しかしどっこい生きている

電車移動が長かったからという言い訳。

憑神 (新潮文庫)

憑神 (新潮文庫)

映画にもなったのでお馴染み。
背表紙が言うような、「抱腹絶倒にして、感涙必至」とはなりませんでしたが、面白かったです。
浅田次郎の文章は読みやすくて好きです。



夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)

かなり前に、お勧めされていたのですが、機会を得られず。
ようやく文庫化され、古本屋で発見。
念願叶っての一冊。



この世界観はとても新鮮です。
かなりの本を読んで来たつもりですが、この感覚ははじめて。
全体的にレトロな雰囲気が漂い、異世界に誘われる。
この感覚、決して嫌いではないです、むしろ大好き。
終盤には、どっぷり浸かってしまいます。



そして、文庫版のあとがきは羽海野チカという鉄壁。
黒髪の乙女は、中村佑介のイメージが強いので違和感が多少ありますが、羽貫さんと樋口さんはぴったりでした。
そういえば、どことなく羽海野作品と世界観が似ているかも。
他で漫画化されているようですが、是非とも羽海野チカバージョンでこの作品を読みたいと思った人は少なくないはずです。
5千円でも躊躇無く買います。