損の種をまいているのは、往々にして自分だ

プラナリア (文春文庫)

プラナリア (文春文庫)


大学生の頃は、本当によく山本文緒の作品を読んでいました。
特に短編集は絶品で、大好きでした。
最近は、遠ざかっていたのですが、たまたま古本屋で目に留まったので購入。



背表紙の言葉を借りて言うなら、現代の「無職」をめぐる心模様。
読んだ後に暗くなりました。
女の人の弱い部分だとか、寂しい部分がありありと表現され過ぎていて。
確かに共感は出来るけれど、自分のそういう部分を見せ付けられているようで痛い。
現実感がなくても、読んでいて前向きになれる話の方が好きです。