死ぬことは、生まれたときから決まってたじゃないか。いまさらだよな。

読み終わった本も二週間分。

愛がいない部屋 (集英社文庫)

お気に入りの石田衣良の短編集。
今まで読んだ作品と比べると、物足りない感がありました。
それでも十分、面白いのですよ。

むかしのはなし (幻冬舎文庫)

三浦しをんのエッセイは、底抜けに大好きです。
しかし、コメディタッチでない小説に関しては、いまいち楽しめていないのでした。
今「昔話」が生まれるとしたら、をテーマに描かれた作品。
これは、面白かったです。
昔話をモチーフにした、短編集だと思いきや、最後はこう来たかという収まりの良さで。
各章での語り手は、基本的に前向きなのか、暗い面はあまり出ていないけれど、それがどことなく切なくて。
隕石が地球に落ちようとも、劇的なドラマに仕上げて大騒ぎするのはハリウッド映画だけで十分です。
とても気に入った作品でした。