コツはね、人のせいにすること

前回の感想で、現在の記憶を持ったまま過去に戻らないと何も変わらないと述べました。
偶然の一致か、この話は、記憶を備えたまま過去に戻り、未来をかえようとした人の話でした。

Y (ハルキ文庫)

Y (ハルキ文庫)



この著者は、初挑戦でした。
しかし、ある程度の自信はありました。
きっと私は楽しめる、と。
かなり前の話になりますが、とある本の解説を読んだのが出会いでした。
その解説は、物凄く素晴らしく、本編以上に感銘を受けたのです。
未だに、それを上回る解説にはめぐり合っていません。
というわけで、一度は著作を読んでみたいと思っていたのです。



本を読んでいると、文章には相性というものがあると感じます。
文章の上手い下手ではなく、心地よいペースで読み進められるか。
その点で言えば、相性ぴったりでした。
内容も、とても満足。
面白かったです。



もう一冊。

屋上ミサイル (このミス大賞受賞作)

屋上ミサイル (このミス大賞受賞作)

爽やかです、青春です。
かなりご都合主義で、無理がある展開だということには言及してはいけないのです。
そこを棚に上げておけば、とても楽しめます。
独特のゆるい感じとか、会話の端々とか、結構好きです。