なあなあ主義

惜しくも本屋大賞を逃しましたが、良作でした。

神去なあなあ日常

神去なあなあ日常

林業モノとは、相変わらず著者の発想はマニアックです。
でもさすが、魅力的に描かれていて、「こういう長閑な田舎で自然と共になあなあで暮らしたい」と思ってしまう程。
軽く、現実的ではないのですが許容範囲。
「映画になっても面白いかも、清一さん役は絶対に堺雅人だ。」そう思いながら読んでいたけれど、終盤は「これ、実写にしたら確実にコケる。」と確信。
文章だから面白いんです。
しかし、この本は主人公の回想というか、日記のような形式を取っているけれど、主人公の文才は大した物です。



武士道シリーズの熱が醒めないうちに。

ジウ〈1〉―警視庁特殊犯捜査係 (中公文庫)

ジウ〈1〉―警視庁特殊犯捜査係 (中公文庫)

ジウ〈2〉―警視庁特殊急襲部隊 (中公文庫)

ジウ〈2〉―警視庁特殊急襲部隊 (中公文庫)

ジウ〈3〉新世界秩序 (中公文庫)

ジウ〈3〉新世界秩序 (中公文庫)

ああ、この著者はストロベリーナイト (文芸)でもグロい表現ばっかり、薄味の刑事物書いていました。
武士道シリーズは、この作品の基子と美咲を軽くした感じだったのですね。
その位の方が丁度良い塩梅なのだと納得。
ここまで極端になると、どちらにも感情移入出来ませんでした。
最終巻はかなり飛ばし読みしてしまいました。