生クリームの世界

先週、バスツアーに参加しました。
飛騨高山〜白川郷和倉温泉能登半島、大雑把に言うと、そんなツアーです。
もっと大雑把に言えば、殆どバス移動。
折しも、日本海側は大雪警報が出ていたりと、記録的な寒さの中、バスは進むのです。



山を越えるごとに、雪が多くなります。
今年、まだ雪を見ていなかったので、初めのうちは「雪だー、氷柱だー」と、テンションが上がってました。
しかし、それも見飽きる銀世界。
次第に「うわ、寒そう。外に出たくない」と、テンションは下がっていくのでした。



メインの白川郷に着いた頃には、吹雪でした。
こんな雪は、真冬に札幌へ行った以来です。
観光客がたくさんいて、あちらこちらで滑って転んで。
この旅行で、写真をたくさん撮ろうと意気込んでいましたが、寒くてそれどころではありません。
むしろ、カメラが濡れて壊れないかが心配。
片道20分かけて登った展望台では、吹雪で何も見えないという不運。
もっと、色々な写真撮りたかったのに。
こんなことなら、どうでもいいコンデジにすれば良かった。



温泉は、とても良かったです。
ずっと座りっぱなしだった身体が癒されました。
露天風呂は、かなり寒くて髪の毛凍りましたが。



二日目は、輪島の朝市に寄りました。
あとは荒れ狂う日本海を眺めたり。
勿論、吹雪の中で。
朝市で買ったエイヒレは、日本酒の御伴に。
せっかくだから地酒も買えば良かった。



とにかく、モノクロの世界が続きました。
雪の多い地域には住める自信がありません。
帰りは、雪に阻まれて、帰りが大幅に遅れる事態も。
しかし、雪景色は素晴らしかったです。
木々に積もった雪は、まるで生クリームのよう。
厳しくも、幻想的な風景は圧巻でした。
寒かったけれど、こういうのも良かったのかもしれません。



概ね満足な旅行でしたが、あまり写真を撮れなかったのが心残りです。
自分のペースで写真を撮っていると、友人に迷惑がかかるし。
がっつり写真を撮るなら、一人旅に限ると悟りました。
先立つ物があれば、いつでも出掛けられるのですが。