荷物が多いのはごめんです

結構はまってしまいました。
当分、この著者の本買ってしまいそう。

ツ、イ、ラ、ク (角川文庫)

ツ、イ、ラ、ク (角川文庫)

表紙と題名が何とも色っぽい。



小さな町の、小さな社会。
そこで暮らす人々を綴っていく。
主に、中学生の時代が長めに。
全体的に暗くて、妙に艶めかしい。
それが、何ともリアルでもある。



色々な人物の視点から展開する話です。
その、ナレーターみたいな役割のテンションが面白かったです。
よくわからないが、突然ハイテンションになったりします。
「言うたれ言うたれ、塔仁原!(省略)がんばれ塔仁原!(省略、テンション高まりつつ)若人よ、がんばれ!」
他の部分は、淡々と状況説明に徹しているというのに。



小説最後の一文には、痺れました。