たのしい方向音痴

福造は、初日の出を前に願った。
今年は、この喜怒哀楽の激しい相棒に「喜」と「楽」がたくさん訪れることを。



この願いは、福造の為でもある。
単純な相棒は、気分が良ければ、たくさん写真を撮る。
いや、あまりに良すぎると写真そっちのけになる傾向もある。
逆に気分が沈むと、それを忘れるように写真を撮りまくっていたか。
やはり、人生には喜怒哀楽が必要なのだろう。
爺は、それを教えてやらなければならない。



相棒は福造を構えて、一体何を願っているのだろうか。
こいつは、シャッターを切ることに夢中でそれどころではないようだ。
少し感傷気味になった自分を、福造は諌めた。
相棒よ、急ぐでない。
お前の性格上、走ったままだと躓くぞ。
ゆっくり進むのが、お前に合っていると、爺は思う。

*   *   *   *   *


明けましておめでとうございます。
年明け早々、初撮りしました。
父親と、初日の出散歩。
朝6時に家を出て、荒川沿いの土手まで。
しかし、雲が厚い。
初日の出、撮れるのかしら。



土手には、ちらほら人も。
初スナップ。

父親。

路上に座ってて、冷えないのか心配になってしまう人。

日の出を待つ。

少し、出てきた。
やっぱり雲が邪魔だ。



残念ながら、初日の出は雲越しでした。

多少修正しましたが、画像ザラザラ。
新年早々失礼致しました。



今年も、良き一年でありますように。
よろしくお願い申し上げます。

寝正月、幸せです。