たしかなこと

新年早々、箱根駅伝で感動。
良い始まりです。



話は変わります。
昨年、とある知人からフォトブック作成依頼を受けました。
写真のデータさえ貸してもらえれば、いくらでも作れます。
恐縮ながら手間賃まで頂いてしまったので、写真関連の初仕事です。



お題は、知人の甥っ子の結婚式、知人一家の一年間の記録。
結婚式は、予め撮る被写体だとか、構図だとか、ポイントを入念に指示したので、それなりの作品を作る自信はありました。
問題は、家族の記録。
フォトブック作成を意識せずに撮った写真を上手く編集出来るか、若干の不安。



年末、写真のデータを受け取りました。
涙が止まらなかった。
あまりにも、愛が満ちている良い写真だったから。
知人の娘は、色々あって学生ながらシングルマザーとなった。
何もかもが不安で、相当苦しんだのだろうと思う。
でも、お腹の子と生きていくことを決めた彼女。
社会的には弱い彼女だが、何て強い女性なんだろうと思う。
写真には、笑顔しかなかった。
それを支える家族も、友人も。
みんな笑顔だった。
この二人は、周りの人から愛されているんだということがすごく伝わってくる。
その愛情を垣間見て、私は堪え切れなくなったのでした。



写真自体は、普通のコンデジで撮影した物。
それでも、赤の他人をこれだけ感動させられる。
良い写真は、カメラの性能でも、撮影技術でもないんだと痛感しました。
私も、いつかそんな写真を撮りたいと思ったのでした。



この正月休みは、フォトブック作成に結構な時間を割いています。
仕事が始まれば、こんなに没頭して作る時間はないので。
編集しながら、また涙が。
歳を取ると、どうも涙もろくなってしまうようです。
特に、被写体に向けられた愛情が伝わる写真を見ると弱い。
某生命保険のCMで流れる写真だとか。
結婚式の、新郎新婦のプロフィール映像とか。



今回、良い写真を見せてもらった御礼に、もう1冊内緒で作成しています。
娘と孫中心の写真。
その子が大きくなったら、見て欲しい。
あなたが生まれたとき、こんなに愛されて、喜ばれていたんだよって。
そんなフォトブックを目指しています。
私がすることは、その愛情を見やすくまとめるだけ。
正月休みも、あと少し。
もう一仕事します。



良い写真は数あれど、この写真が一番好き。
親子三代の愛情がひしひしと伝わってくる。
頑張れ、若くて強いお母さん。