のに、のに、のに

社会人だもの。
世間的には、中堅と言われるような立ち位置になってしまいました。
それでも、上手く行かないこととか、やり切れないことに戸惑ってしまう。
自分の力量不足だとか、臆病さとか、怠慢とか。
色んな要因があって、落ち込んだり、憤ったり、不甲斐なくなってしまったり。
オンとオフを切り替えられないのは、新人の頃と変れずにいる。
そんな不器用さに、うんざりしてしまうときもあるのです。



それだけに、息抜きする方法だけは、かなり成長している気がします。
「社会人経験を積む=息抜きの方法を知る」だと思うのは、方向性が違っているのでしょうか。



本日は、悶々としていました。
大した出来事があった訳でもないけれど、日々の不満が積み重なって爆発しそうとか、そいう類のものです。
そういうときに、相田みつを氏の言葉が頭に浮かびます。



「『のに』が付くと愚痴が出る」



仕事だけに限らず、的を得ているな、と。
そして、反省するのです。



以前の職場にいた頃は、落ち込むとファミレスか公園で煙草をふかしていました。
今は、喫煙の習慣がなくなったので多少困ります。
そうなると、甘い物を暴食するか、アルコールを暴飲するか。
しかし、この歳になるとそれもどうかと思う。
体型的な問題で。



最近の逃げ道は、程々の運動と、料理。
まずは、運動。
ゴルフの打ちっ放し。
精神が乱れたときは、闇雲に打っても気持ち良く飛ばせない。
私は、メンタル面が弱いとよく言われるだけあって、雑念が入ると真っ直ぐ飛ばない。
そんなときは、レッスンを受ける。
正しいフォームで、忠実に基礎を守る。
敢えて、型に嵌る。
そうすれば、真っ直ぐに飛ぶんだ。



次に、料理。
普段、客人が来ない限りは真面に料理はしません。
でも、自分の為に作る。
少し贅沢に。
帰り道で、何を作るか考える。
冷蔵庫の食材を思い出す。
あれは使える、あれだけは買おう。
頭が働く。
スーパーで、足りない食材を調達。
段々、楽しくなる。



骨付きの鶏モモ肉。
バジル、ナツメグオレガノを馴染ませて、たっぷりの赤ワインに浸す。
家にあった野菜を切る。
じゃがいも、にんじん、玉ねぎ、しめじ、エリンギ。
明日は休みだし、残酷な程にニンニクを刻む。
たっぷりのオリーブオイルでニンニクを炒める。
良い香りが食欲を刺激する。
玉ねぎを炒めて、肉を投入。
軽く炒めて、じゃがいも、にんじん、大豆の水煮を入れてからキノコ。
油を絡ませたくらいで、圧力鍋に移す。
肉を浸していたワイン、さらにワイン。
世界で一番美味しいと思っている、青森の濃縮りんごジュースも。
水は使わない。
圧力鍋で、煮る。
「シュッ、シュッ」圧力鍋が私の代わりに怒ってくれている。
10分程加圧すれば、鍋の素材はとろとろ。
ホイルトマトの缶詰を入れて、塩とコショウで味を調える。
最後に刻んだセロリを。
それで、味が引き締まる。
かくして、鍋いっぱいのスープが出来ました。



作り終わった頃には、満足。
暴食欲も収まっているから不思議。
それでも、余ったワインは美味しく頂きますけれど。
明日の朝食は、ストレス解消スープ。
それだけで、明日が楽しみになる。



健康的な息抜き方法、是非お試しあれ。