彼女はその唄を聞いて、一度、涙を流したこと。
来た、来た、この感覚。
本を読んでいて、鳥肌が立って、感情が揺さぶられて、そして満足する。
読む本全てがそういう作品ではないけれど、ときどき出会う、この感覚。
私が本を読むのは、「宝物探し」と同じようなものなのかもしれないです。
今回、見付けた宝物はこちらの作品。
- 作者: 辻村深月
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/01/15
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この著者の作品は、「凍りのくじら (講談社文庫)」に次ぐ二作目。
前作も普通に面白かったのですが、こちらの作品の方が評価が高かったので読もうかと。
上下巻で、読み応えはあります。
前半から中盤にかけては、多少退屈なのですが、後半からが凄かったです。
最終章とエピローグは、卑怯過ぎる。
少しモヤモヤしていた伏線がすっきり回収される所とか、たまりません。
最後から2ページ目の一文で、陥落。
ファミレスで泣きました。
どうやら、この著者の作品は少しずつ繋がっているらしいです。
多分、近いうちに読み漁ることになるでしょう。