運命を感じれば、お持ち帰りだってしますよ

ここ最近は、慌ただしくも愉しい毎日でした。
色々な人を招いて鍋会したり、呑んだくれだり、写真オフ会に参加したり、呑んだくれたり、大雪が降ったり。
本来なら、今日は大雪でパニック的なことを書くのが一般的なのですが。
それでどころではなかったので、違うことを書きます。



日曜日のこと。
前日からひたすら飲み続けて、ほろ酔い気味。
新宿の中古カメラ屋を巡っていたとき。
福造と出会ってから、中古カメラが気になって仕方がないのです。
使ってみたいカメラはたくさんあるのですが、技術と資金の関係により、当面は購入を我慢しています。
でも、中古カメラを眺めるのは好きで。
その日も、欲しいカメラを眺めていました。
そこで、出逢ってしまったのです。



ワゴンセールのコーナーに佇む、「PEN」の文字。
いつも、ショーケース越しに眺めていたのに。
思わず、触れてみる。
その子はOLYMPUSの「PEN D」という機種。
私が愛用しているデジタル一眼の大先輩です。
いずれは、同社の「PEN F」を使いたいと思っていて、カメラ屋でもそればかり見ていました。
「PEN D」とは、何者か。
福造よりも10歳程若い、ハーフサイズのカメラ。
フィルムが、通常の倍撮れるらしい。
普通に構えて撮ると、縦の構図になる。
レンズは、32mm F1.9。
露出計が内蔵されている。
ピントは、レバーで動かす目測式。
小さいボディだけれど、機能は素晴らしい。
重さも程よくて、手にすっぽり収まる。
何より、見た目が好み。
勉強不足です、こんなに素敵なカメラがあるなんて。
知らないだけで、この世には素晴らしいカメラがたくさんあるのでしょう。
その辺の知識も、今後仕入れようかな。



その子は、多少傷があったりしたので、ワゴンコーナーにいたのです。
でも、撮影には殆ど影響しないだろうとのこと。
価格も、格安。
というか、触ってしまった時点で離せなかった。
これは、連れて帰るしかない。
人との出逢いに「縁」があるのだとすれば、カメラとの出逢いも「縁」なのです。
たまたま傷が付いていたから、ワゴンコーナーにいた。
それを私が見付けて、触れられる場所だった。
ショーケースに入っていたら、目に留まらなかったし、触れたりはしませんでした。
それが、「縁」。
ショーケースの中には、もっと状態が良くて割高な子もいたけれど、「縁」は大切にしないと。
当時ほろ酔いだった為、そんなに深く考えずに衝動買いでしたが。
それも、やっぱり何かの「縁」だったのでしょう。



残雪の残る本日、初めて「PEN D」を外に連れ出しました。
シャッター音が静か。
スナップを撮るのに使える。
露出計も使いやすい。
普通に構えて縦の構図が撮れるのもいい。
レンズが明るいのもいいし、35mmというのも好きかも。
持ち歩くのにも邪魔にならないし、この重さも心地良い。
1本のフィルムでたくさん撮れるのも嬉しい。
ピントが目測なのが自信ないけれど、今後の必須課題だから都合が良い。
すっかり、気に入ってしまいました。
仕事中なのに、寄り道ばかりして写真を撮ってばかりいました。
私は、色々考え過ぎたり、躊躇したりしてしまうので、気付けば枚数をあまり撮っていないということも多かったのです。
それが、この子だとたくさんシャッターを押せる。
周りには、撮りたい物が溢れていました。
どうやら、かなり相性が良いらしい。
この子をお持ち帰りして、本当に良かった。



かなり愛着が沸いたので、名前を付けようと思いました。
デジタルのPENが既にいるので、紛らわしいし。
やはり、頭文字は「D」に限る。
ダヂヅデド。
ダ、ダイ、「大福」。
一番最初に思い浮かんでしまった単語。
色々な候補も考えてみたましたが、妙に気になる。
性別不明、生き物かどうかすら不明、でも可愛らしい。
福造と一文字違いだし「福」は多いに越したことない。
そう思うと、この子にぴったりだ。
今日から、「大福」と呼びます。

酔っ払ってお持ち帰った他の物も一緒に記念撮影。
吉祥寺で見付けたパンダの貯金箱はともかくとして、何故にガンプラ
何でガンプラが欲しくなったのかは、未だに不明。