こいこいばく

昨晩、とても嫌な夢を見ました。



最近、仕事に朝早く行かなければならない状態が続いていて。
精神状態を保つ為には、睡眠が必要なのです。
寝られなくても、布団に入っているという事実が。
それで、少しは誤魔化せる。



だから、昨日も22時過ぎには布団に入りました。
頭は眠くなかったけれど、身体は疲労していたらしい。
浅い眠りに入っていた模様。



これは現実か。
でも、違う?
その際どい夢。
お化けが出てくるとか、そういう怖い夢の方が断然マシです。
現実にありえるというか、普段の怯えに近いような、そういうギリギリの夢が一番恐ろしい。



魘された末に、目が覚めた。
まだ、23時だった。
もう、いい加減いい歳なのに、顔は涙でぐしゃぐしゃになっていた。
それでは、子どもと何も変わらないというのに。
必死で親指の金属を噛んだ。
ばたばたした手は空回りしていた。
涙が止まらなくて、必死で眼を冷やす。
明日の朝一番で、商談をしなくてはいけない。
そういう、打算的且つ現実的なことを考えてしまう所は、歳を取った証拠なんだと思ってしまいます。



結局、夢の続きを見るのが怖くて。
浅い眠りを繰り返していました。
早朝に目覚まし時計が鳴った時は、正直安心しました。
こういうとき、女は便利だと思う。
眼の下の隈は、コンシーラーで消去できる。
蒼白の頬は、チークで彩れる。



結局、移動中の車内で居眠りしそうになって、「社会人失格」のレッテルを貼り付ける。
あまりにも破天荒な商談相手に対して、冷笑したら窘められる。
開き直って逆切れしたら、逆に謝られた。
仕事的には、上手くいったのか地雷を踏んだかは、もう少し時間が経たないと解りません。



「自分の笑顔だけ見当たらない」
流れる唄の歌詞に、感傷的に反応して泣けてきました。




夢なんて所詮頭の中で、起こること。
どうして自分の頭は、悪影響な記憶を敢えて夢に登場させるか。
「馬鹿なんじゃないの。」
たぶん、周りが思う以上に馬鹿なだけなんですよね。



でもでも。
演じるのも、社会人のスキルだと思うんです。
いいよ、馬鹿で。