私にはこの顔を撫でてくれる手がない

2008年、私が写真を始める前の話。
出会ってしまった。
そのときの、衝撃とも感動とも言えないぞくぞくする感じ。
今でも憶えています。
http://d.hatena.ne.jp/kotoba52neji/20080429/1209461284



あれから5年、また彼の写真展を見ることが出来ました。
「マリオ・ジャコメッリ」
前回よりも展示作品数が多く、掘り下げられている印象。
否応なく突きつけられる「生」がそこにありました。
写真を撮り始めてから、知識も多少付きました。
独特のプリント方法。
そういう技法とか知らなかったから、当時は「雪の日に撮ったのか」と思っていた無知さ。



今回も、じっくり見て回りました。
引き込まれる。
やっぱり、この人の作品が大好きです。



写真を始めたとき、「ほんわか女子カメラ」的な写真に憧れていました。
でも、すぐに飽きた。
コントラストが高いモノクロ写真がしっくり来ます。
どう考えても影響されている。
作風は似ても似つきませんが。



前回買い逃したポストカードも買えました。
図録もボリューム満点で、高かったけど買えて良かったです。
翻訳の違いだろうけど、表題に頂いた「神学生たち」の副題「私にはこの顔を撫でてくれる手がない」より、前回の「私には自分の顔を愛撫する手が無い」の方が好き。