完璧な偽物

行ってきました、美と食とヨン様の国、韓国へ。
数ヶ月前の母との会話。
母「連休にどっか行こうか?」
ねじ「そうだね〜。どこ行く?」
母「せっかくパスポート取ったから海外がいい」
ねじ「会社そんなに休めないし近場…韓国とか?」

そんな会話から始まり、本当に行くことになりました。
2泊3日の駆け足旅行です。
焼肉、ビビンバ、エステ、韓国の美味しいとこ取りです。
ちなみに、母と私は似たもの同士で「なんとかなるさ主義」です。
ツアーの予約こそはしたものの、基本はノープランです。
細かく書こうと思えばいくらでも書けますが、書く方も読む方も大変なので、要点だけ書きます。



1.韓国という国
最初に述べますが、私も母も韓流ブームに乗っている人ではありません。
冬のソナタ」も観たことないです。
韓流スターもヨン様しか区別できません。
しかも、何も勉強しないで行ったので、何も知らない状態でした。



韓国のイメージは「日本と大して変わらない」ということです。
行ったのはソウル市内だけだったというのも大きいかと思いますが。
高層ビルが立ち並んで、人もたくさんいました。
お店も、マクドナルドやファミリーマートスターバックスなど、日本でもお馴染みの店が多数ありました。
物価もさほど変わらず、むしろ日本よりも高いような気がしました。
ぼったくられていたのか、為替計算が間違えていたのかは不明です。
とても活気があって、良い所でした。



2.食
旅行の楽しみは食べ物です。
予想通り、キムチは毎回出てきました。
その店によって味が違いました。
食事はツアーに含まれていたので、プルコギ、ビビンバ、サムギョプサル、チヂミ、お粥といった定番物は制覇しました。
それも美味しかったのですが、日本で食べるそれと、さほど変わりはないように思います。
韓国のビールは薄い感じがしました。



その他、屋台でも買い食いしました。
トッポギにフランクフルトのような物、韓国には屋台がたくさんあって、どれも美味しそうでした。
市場の横道に入ると、定食屋さんがたくさんあり、目移りしてしまいます。
今度行く機会があれば、自由時間の多いプランにして、食べ歩きしたいです。



3.エス
プランの中にアカすりと、きゅうりパックと、ヨモギ蒸しなどが付いていました。
その場所に連れて行かれると、当然のようにオプションの勧誘をされました。
私はやらない物と、聞き流していましたが、隣にいる母はすっかり洗脳されていました。
なぜか私も巻き込まれ、全身マッサージ、石膏パック等のコースをやることになりました。



面白かったのが、アカすりです。
観光客用のエステだったからか、いっぱい寝台があって、担当の人にやってもらいます。
私の担当だったのが、恰幅の良いおばちゃんです。
しかも強面でした。
更に、浴室なので熱いからか、アカすり師の制服はスケスケの黒い下着風。
なんとなく、ぼったくりソープランドに行って騙された男性ってこんな気持ちなのではないかと思いました。
それでも、おばちゃんの腕は確かで、一皮剥けました。
マッサージも極楽で、大満足です。
まさに、「痛気持ち良い」状態でした。



4.お土産
旅行と言えば、これも重要です。
今まで海外にはタイとイタリアに行ったことがあるのですが、ツアーに含まれている立ち寄り店は高いということを学びました。
それでも「ここで買わなかったら、次はないかも」と思ってしまい、市場価格と見合わない物を買ってしまいます。
それ以上に、騙されやすい母は勧められるがままにお土産を買っていました。



韓国名物と言えば、韓国のり、キムチ、柚子茶など。
そして、街に溢れる「偽ブランド物」の数々。
客引きの言葉が面白かったです。
「完璧な偽物ですよ〜」「ここにあるの、全部偽物ね。バレないバレない」
みなさん、開き直っていました。
ある意味潔くて好感が持てました。



5.観光
一番の目的のはずが、5番目に来てしまいました。
ソウル市内をぐるぐる回りました。
南大門、明洞、梨泰院、仁寺洞など。
殆ど買い物中心だったのですが、町の雰囲気とかを見るのも楽しかったです。
ハングル語、日本語、英語、中国語、色々な看板があったのも国際色豊かな感じがして良かったです。
市場は活気に溢れ、明洞は東京の原宿のようでした。
個人的には雑貨店が多く立ち並ぶ仁寺洞がお気に入りです。
また、旧暦でお釈迦様の生誕記念日が近いこともあって、街にちょうちんがたくさんあってキレイでした。
ガイドさんの計らいで「冬のソナタ」でヨン様が通っていた高校にも行きました。
見ていなかったのでサッパリでしたが。



6.韓国の人々
韓国の人々はせっかちらしいです。
そして、お喋りみたいです。
でも、色々な話をしてくれ、日本とは文化が違うなと思うこともしばしば。



今まで韓スターには全く興味が持てませんでしたが、いざ行ってみると、韓国人は素敵な人がとても多かったです。
あの甘いマスクに惚れる日本の女性の気持ちがわかったような気がします。
何よりも、眼鏡人口が多いことが素晴らしいです。
今、韓国では眼鏡ブームなのか何なのか、男性も女性も眼鏡ばかり。
眼鏡フェチの私には嬉しい限りでした。
韓国女性もとてもかわいかったです。
肌がキレイで、いつかのチェ・ジウのようなパッツン前髪のヘアースタイルが良い感じでした。
天真爛漫っぽい表情も好きです。



7.まとめ
韓国最高でした。
治安も良いですし、食べ物美味しい、店も充実しています。
そんなにゆっくり見て回ることができませんでしたが、存分に堪能してきました。
ただ、何も考えずにカードで買った買い物の請求額がいくらになるのか、その辺は恐ろしいです。
あと、おばさん(母)を連れて旅行することは大変だということを実感しました。
心配性な癖にせっかちで騙されやすい母をコントロールするのは一苦労です。
質が悪いことに、母は去年初めてスイスに海外行っただけで、海外旅行玄人気取りだったのです。
一応、私の方が経験値は上のはず、で、「ここ、違うんじゃない?」とか「これ騙されてるよ」とか「ここはこれでいいんだよ」とか言うと面白くないようで。
母のヘソを曲げないように、正しい道に導くのは容易ではありませんでした。
しかし、気を使わなくて済む分、楽しめました。



日本に着いて安心したような、寂しいような。
夢から醒めた現実は手厳しいです。