エキセントリック

過去、1回しか使用しなかった「アート」のカテゴリー。
第二幕です。
本日、代休をもらいました。
夜の用事まで時間があったので、上野にある東京国立博物館まで足を運びました。
そこでは、「若冲と江戸絵画」が催されています。
日本画だなんて、どこまでも翁趣味な私です、放っておいて下さい。
この展示会を知ったのは年明けくらいです。
手帳にまで書いて、相当楽しみにしていました。



目的は、もちろん伊藤若冲です。
「ワカオキ」ではなく「ジャクチュウ」と読みます。
江戸時代の画家です。
私が彼の絵に出会ったのは、日曜の昼に再放送されていた「何でも鑑定団」です。
たまたま見たときに、依頼主が若冲だと思われる絵を持ってきていました。
その際、伊藤若冲とは何者か、というVTRが流れ、彼の作品、「動植綵絵」が紹介されました。
それで衝撃を受けたのです。
日本画なのに、現代アートを思わせる構図、目を見張る色使い。
こんなにすごい絵を描く人が江戸時代にいたなんて、驚きです。
そして、7月には現物を見ることが出来ると言うではありませんか。
首を長くして待って、今日を迎えました。



この展示会は、若冲以外の作品も多く展示されていました。
水墨画を始めたこともあり、とても楽しめました。
日本画といって、渋いと決め付けるなかれ。
よく見ると、繊細でお洒落なんです。
あの、微妙な濃淡、人技とは思えない細かな筆遣い、アジア文化最高です。
お目当ての若冲は、2つめの部屋に凝縮されていました。
さすがに人が多かったです。
やはり、空気が違います。
初めて拝んだ若冲の絵は、それはもう、圧巻です。
やっぱり現物は違います。
この絵は、本当に江戸時代に描かれたものなのか、と疑いたくなる作品ばかりです。
目玉の「紫陽花双鶏図」は、さすがの貫禄でした。
若沖の鶏が見られたことだけでも感激です。
その他、「葡萄図」や「伏見人形図」も好みでした。



てっきり、来場者は、年配の方ばかりかと思っていましたが、意外と若い人も多かったです。
美術館に行くとき、どのような世代の人が来ているのか観察するのも、また楽しいです。
しかし、小学校就学未満の子どもは頂けないです。



今、宮内庁三の丸尚蔵館でも、若冲の作品、しかも「動植綵絵」が観られるとのこと。
近いうちに行く予定です。



夜は、別のイベントがあったわけですが、それはまた別の機会に。