でんぐりでんぐり

電車を待っていました。
急行電車が来ました。
混んでいる電車に乗ろうとして、ふと気付きました。
私には急ぐ理由がなかったことに。
1分後に来た各駅停車に乗りました。
外は風が強くて寒いけど、電車の中から見る外は、晴天で暖かく見えます。
なんて平和な世の中だろう。



そんなことを思いながら、行ってきました「スーパーエッシャー展」に。
伊坂幸太郎の「ラッシュライフ (新潮文庫)」を読んで以来、エッシャーが気になって仕方がありませんでした。
待望の展覧会は、最近の密かなお気に入りスポットである、渋谷の文化村です。
今年は、伊藤若冲といい、私の好きな展覧会が開催されていたので嬉しいです。



月曜日の午前中に行ったにも関わらず、混んでいました。
おばさん率が高くて、喋り声が煩いと思いつつの鑑賞でした。
もう、大満足です。
お馴染みの作品から初めて見る作品まで、すっかり堪能しました。
主に、木版画リトグラフの作品なのですが、それはもう細かい仕事してます。
ずっと見ていても飽きない不思議な構図にうっとりです。
綿密に計算されている過程もよくわかるように工夫されていたのも素晴らしいと思いました。
俗に言う「だまし絵」だけでなく、イタリアの風景画とかもあり、そちらも良かったです。



特に好きだった「上昇と下降」という作品。
不思議な階段の絵で、永遠に下りる人と上る人たちが描かれています。
しかし、それを茶化すように眺めている人と、座り込んでいる人も描かれています。
そういう所が、なんとなく好きです。



展覧会に行く度に、カタログを購入しているのですが、布製の表紙で、やや正方形の形がオシャレで御満悦です。
本当は、数量限定のスペシャルBOXに入っている「でんぐりでんぐりフィギュア」が欲しかったのですが、お財布と相談した結果諦めました。
それはそれで、楽しかったです。