オフィーリアよ、永遠に

私は副都心線で、渋谷に降り立ちました。
この街は、大の苦手であります。
人は多いし、方向感覚を失うような道ばかりだし。
私がここに向かう理由は、単館上映の映画か、Bunkamuraです。
今回は後者が目的です。
そこには数回足を運んでいるので、何とか辿り着けるだろうと地図を調べることなく向かいました。
しかし、方向音痴というか、記憶力が乏しい為に30分も渋谷の街を闊歩する羽目に。
迷子になっている事実に気付いても、道に迷っている仕草を見せると田舎者だと思われるのではないか。
そんな田舎者丸出しの思想から、ひたすら「この道に行きたかったの」然に歩き続けました。



裏話はこの辺にしておきます。
今日は「英国ヴィクトリア朝絵画の巨匠 ジョン・エヴァレット・ミレイ展」を鑑賞してきました。
私が展示会に行こうと思う理由は、「好きな芸術家の作品が出展されている」か「一目惚れ」です。
今回は完全なる一目惚れです。
記憶に新しい「対決 巨匠たちの日本美術」の会場で、1枚のチラシに目が留まりました。
美しい緑の中、何とも言えない表情の女性が川を流れています。
すっかり心惹かれてしまい、今日に至ります。



平日というだけあって、あまり混雑もせず、他の客の鑑賞マナーは抜群でした。
殆ど雑音もなく、静かに鑑賞することができました。
その環境もさることながら、作品が美しい美しい。
写真かと見間違う程に繊細で、人物の表情がとても素敵。
特に、子どもの絵が可愛いの何のって。
作品の殆どに解説が付いている丁寧さも良かったです。



勿論、パンフレットも即買いです。
貧困ながらも、展示会とパンフレット、絵葉書はセットです。
パンフレットは、展示会から帰った直後と年に数回しか見返しませんが、趣味なので仕方ないです。
パンフレットは、開いたときに広がる独特の匂いも好きだったりします。
このミレイのパンフレットは、表紙がキレイなので部屋に飾ろうと思います。