ニッポンの、奥へ、奥へと、室生寺へと

4月16日、早朝。
誰よりも早く起床して、6時開門の清水寺を散策。
昼間は人が多過ぎるから、早朝に行くしかない。
ユースホステルは、清水寺のすぐ近くという好立地だったのです。
見よ、人がいない清水寺

昼間なら、舞台が落ちそうな程に人で溢れ返るのに。
観光客がいないと、こんなに素敵な雰囲気です。

早起き万歳。



さて、この日のメインは奈良。
早々と近鉄に乗って、奈良へ移動。
目指すは、室生寺
ずっと前から行きたくて仕方が無かったのです。
きっかけはJR東海のCM
冬の室生寺の美しさ、そして十二神将像。
スポットライトで浮かび上がるあの姿に釘付け。
物凄く格好良い。
これは死ぬまでに一度は実物を見てみたいと。
CM製作者の意図にまんまと嵌った訳です、お見事。
室生口大野駅から出る始発のバスに乗って、憧れの地へ。

山奥にあり、ひっそりとしています。
桜は終わり、シャクナゲも蕾の状態。

その為か、朝早いせいか、人は少なかったです。



以下、仏像所感。
興味のない方は、飛ばし読みして下さい。
憧れの十二神将像がいる金堂を前に、胸が高まります。
嬉しいことに、特別拝観で400円支払えば、御堂の中で鑑賞出来るという。
そして、ご対面。
脳内BGMは、「ダッタン人の踊り」。
もう、見事としか言えません。
表情、姿勢、体型、服装、この迫力。
絶対、夜中に動いてるって。
そう思える程の躍動感。
波夷羅大将の靡く衣、末�茄羅大将のくびれ、毘伽羅大将の構え。
食い入るように見つめて、長時間居座る。
室生寺まで、かなり遠い道程でしたが、本当に来て良かった。



そして、次に入った本堂。
ここでも素敵な出会いが。
重文の「如意輪観音座像」。
その、穏やかな表情が素敵。
もうね、日頃の辛いこととかどうでも良くなってしまうくらいに救われてしまうの。
何の予備知識もなかったのですが、何か惹かれる物があったのでしょう。
十二神将像とはまた違った感動。
間違いなく、仏像ランキング首位。
そして、長時間居座る。



室生寺には、随分長居をしてしまいました。
美しいシダ群落を抜けて、奥の院にも行きました。
急な階段には、挫けそうになりましたが。



本当に、本当に素晴らしいお寺でした。
出来ることなら、年に一度は訪れたい。
シャクナゲの咲く時期と、雪の時期にも行ってみたい。
ここに来られただけでも、旅をした甲斐があったというもの。
不本意ながら、奈良編を一回で書き終えることが出来ませんでした。
次回は鹿編で。