女性専用

京都に行く際は、「1泊は宿坊」と決めています。
今回お世話になったのは、鹿王院
女性専用の宿坊で、以前から何度か行こうと試みていたのですが、予約が取れなかったのです。
今回は「相部屋でよろしければ」ということで、念願叶って泊まれることになりました。



ここは、門限が7時半。
それまでに夕飯も済ませなければいけません。
更に、私は近くの銭湯も利用したかったので、時間が更にない。
宿坊到着が、6時。
荷物を置いて、急いで外に飛び出します。
まずは、腹ごしらえ。
一人旅も慣れてきたもので、何となくセンサーが働きます。
運良く、良さそうなお店を発見しました。
そこは、寡黙な大将と、温和なお母さんが営んでいる居酒屋。
時間が早かったからか、客は私一人。
カウンターに座って、まずはビール。
それから、お勧めの品を何品か。
一人ということで、少量にしてもらえました。
あとは、奈良と京都の地酒も。

とても美味しいお料理とお酒でしたが、時間がない。
早食いを詫びつつ、御礼を言ってお店を後にしたのでした。



それから、宿坊すぐ近くの鹿王湯という銭湯へ。
地元の銭湯利用も、旅の楽しみの一つ。
でも、時間がない。
昔ながらの銭湯で、この日の疲れを癒すつもりが、カラスの行水状態に。
外観の写真すら撮る余裕がありませんでした。



何とか門限5分前に戻って来ることが出来ました。
部屋に戻ると、同室の方たちも到着していました。
それぞれ一人旅だというお二方。
正直、グループで来ている人との相部屋は嫌だなとは思っていたのですが、皆一人旅ということで一安心。
自己紹介などして、打ち解けます。
なんせ、一人旅して宿坊に泊まる人間ですから、話が合わない訳がない。
隣の部屋とは襖一枚で隔てられているので、ヒソヒソ声で。
まるで修学旅行みたいだと、みんなで笑った。

部屋は、至ってシンプルです。
奥の襖を開けたら、素晴らしい庭を拝むことが出来ます。

左側に、各部屋があります。

ここを通ってトイレに行きます。

もう使われていない炊事場。
夜は、ちょっと怖かった。



朝、座禅をする為、座布団を持って御堂に向かいます。

住職さんの説明を聞き、30分程の静寂。
自分の呼吸をただ数えるのです。
それが、なかなか難しい。
色々を雑念が浮かんでは消え、また浮かび。
キリリと引き締まった空気の中での座禅、とても気持ちが良かったです。



それから朝ごはん。
疲れた胃にやさしい料理。
素朴だけれど、手間暇かけて作られている。
とても美味しかったです。


それから、部屋で少しのんびり。
一般参拝者が来る前の庭を貸切。
こちらも紅葉が見事でした。


ここも、素晴らしい宿坊でした。
宿坊体験中級者編といったところでしょうか。
また機会があれば、行きたいです。