次の地へ

鳥取の地から、また次の地へ。 檻の中にいるのは、どちらでしょうか。 色々な所へ、行きたいのです。

憧れの場所に

楽しい寄り道をした後は、この旅のメインでもある場所。 鳥取砂丘に。 「ハチミツとクローバー」でときめいて、植田正治に憧れて。 一度訪れておきたかった、この場所。 当初、駱駝に乗ったり、植田正治ごっこをする気満々だったのですが。 鳥取砂丘、舐めて…

正しいという言葉くらい虚しいものはないな

久々に読みました、恩田陸。月の裏側 (幻冬舎文庫)作者: 恩田陸出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2002/08/01メディア: 文庫 クリック: 22回この商品を含むブログ (123件) を見る読み応えのある頁数。 はじめはやや退屈でしたが、気付いたらどっぷり小説の世界…

漁港と旅の縁について

寄り道しつつも、目的地に到着。 ガイドブックには載っていない、つまり観光地ではない漁港。 田後漁港に辿り着きました。 ここは、烏賊漁が盛んな場所で、港には烏賊釣り漁船がたくさんありました。 台風により、大シケの海。 そのせいか、時間帯のせいかは…

いつだって漂流

鳥取二日目。 雨が降りそうな曇り空。 じっくり観光出来るのは、この日だけ。 早朝にホテルを出発。 車内でコンビニ朝飯を食しながら、最初の目的地に向かいます。 前日、荒れ狂う日本海を目の当たりにしてしまったので、撮りたくなったのです。 だから、近…

あらしのあとに

ゆっくりペースではありますが、鳥取一人旅の思い出を綴って行こうかと思います。 今回は、フィルム写真をメインに撮りました。 フィルムの現像も上がってきたので、なるべくフィルム写真中心にアップします。 因みに、旅のお供のカメラは、35mmフィルムの福…

今ここで泣くことの免罪符

またまた、です。雨の塔 (集英社文庫)作者: 宮木あや子出版社/メーカー: 集英社発売日: 2011/02/18メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (14件) を見るこの話は、少し現実離れしたお話。 それでも、等身大の不安。 繊細な箱入り娘たち。 儚くも…

贅沢なひととき

鳥取旅行で、すっかり植田正治モードになってしまっている今日この頃。 生誕100年というだけあって、東京でも写真展が至る所で開催されています。 ファンとしては、何とも嬉しい限り。 今日は、アツコバルーに行って来ました。 先月も訪れたのですが、最…

聖地巡礼

福造は、恐怖した。 暴風吹き荒れる中、砂漠を歩く相棒。 カメラには酷な状況である。 それでも、相棒は夢中でシャッターを切っている。 言わんこっちゃない。 新入りプラスチック製のカメラが殉職。 最近の若者は、少し過酷な状況に陥っただけでこれだ。 だ…

旅の支度

旅の予定を立てる。 日常とは違う体験に思いを馳せて、わくわくする。 毎日天気予報とにらめっこ。 どうか、雨が降りませんように。 何を着て行こう。 カメラはどの子を連れて行こう。 フィルムはどうしよう。 あれを食べよう。 ここにも立ち寄ろう。 ゆっく…

とてつもなくハードルの高い「将来の夢」

読書の秋です。 私は、年間通してマイペースで本を読んでいるので、そこまで意味を持たない言葉かも。 以下の二冊は、面白くて止まらずに読了しただけです。 文庫 セレモニー黒真珠 (MF文庫ダ・ヴィンチ)作者: 宮木あや子,ワカマツ カオリ出版社/メーカー: …

駆け込み鑑賞

昨日と今日、二日連続で写真展に行って来ました。 昨日は、横浜の日本新聞博物館にて来週まで開催している「92歳の報道写真家 福島菊次郎展」。 数か月前、福島氏のドキュメンタリー映画「ニッポンの嘘」を観て、とても気になっていたので。 彼の考えや写真…

憧れの

どんどん増殖するカメラ。 色々な知識を得ると、欲しい物も増えます。 同じカメラを使ったからと言って、同じ素晴らしい写真が撮れる訳ではない。 でも、憧れだから。 少し近付けたということで、まずは満足したいのです。 はい。 我が家に来ました、新入り…

人の声は生活排水と同じだ

連続殺人鬼 カエル男 (宝島社文庫)作者: 中山七里出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2011/02/04メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 46回この商品を含むブログ (44件) を見る表紙は可愛い感じですが、内容はそうでもないです。 どんでん返しがあるんだろうな、…

同情は軽蔑と同じ

観て来ました、劇団新感線のゲキシネ「シレンとラギ」。 本当は、実際に行きたかったのですが、チケットが取れなかったのです。 でも、こうして映像で観れるのは、本当に有難い。 ゲキシネの良い所は、役者さんの表情は勿論、滴る汗まで拝めるという点。 こ…

お願いポートレイト

写真を始めてから3年くらい。 最初は、ふんわりカメラ女子的なモノに憧れていました。 そして、人を写すのが嫌い。 写真に人が入り込むことを善しとしませんでした。 しかし、徐々につまらなくなってきました。 代わり映えのしない写真。 誰でも撮れるであ…

カラフル処方箋

元気が出ました。 これは、女性にお勧めな映画です。 観て損はなし。 「タイピスト!」 「アーティスト」「オーケストラ!」の製作陣が贈る、サクセス・エンターテイメント。 1950年代のフランスが舞台です。 もう、何もかもお洒落で可愛い。 あの時代の…

ツイヲク、アノカタチ

夏も過ぎ、暑さがひと段落した頃。 毎年の恒例行事。 千葉の祖父、祖母、ご先祖様たちのお墓参り。 母の故郷でもあります。 場所は、大多喜町という小さな小さな田舎町。 小さい頃、夏と正月には必ず遊びに行っていました。 親戚も集まって、絵に描いたよう…

海だって、だめなときはきっとあるのだ

読書の秋。 最近は読む時間が減る一方ですが、一応読んでいます。文・堺雅人2 すこやかな日々作者: 堺雅人出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2013/07/11メディア: 単行本この商品を含むブログ (22件) を見るすっかり、半沢直樹で時の人となってしまいました…

もう一歩、前に

そろそろ公開が終わりそうなので、急いで映画館に。 「メキシカン・スーツケース」 ロバート・キャパ、ゲルタ・タローの写真展を観たので、これは観に行きたかったのです。 ロバート・キャパ、ゲルダ・タローやデヴィッド・シーモアがスペイン内戦中に撮影し…

今しか見れない

最近、よく思うんです。 流行りのあれ。 「今でしょ」 たくさん、見たい風景があります。 たくさん、行きたい場所があります。 たくさん、欲しい物があります。 たくさん、知りたい事があります。 全て、「今」。 そうでないと意味がない。 積み上げてきた、…

留学生

福造は呆れた。 相棒のカメラが、どんどん増殖している。 使う身体は一つしかないのに、どうするつもりか。 京都では、何やら大きい図体のカメラを留学生をとして迎えていた。 旅の道すがら、カメラを3台も持ち歩く相棒は阿呆以外の何物でもない。 更に、そ…

番外編:宿坊愛好家

もう少しだけ引っ張ります、京都旅行編。 私は、京都に行く際、宿坊を利用します。 宿坊とは、寺院が参拝客や旅行者の為に作った宿泊施設です。 最近では、関連本とかもあるみたいで、密かなブームなんでしょうか。 「寺に泊まる」と聞くと、大層に感じるか…

8月20日:夏の終わり

京都旅行最終日。 お世話になった妙蓮寺を出て、下鴨神社再び。 初日の古本市では、スナップに夢中で、肝心のお参りを忘れたのでした。 朝の糺の森は涼しそうだし。 そう思った私が甘かったのです。 この日も朝からとても暑い。 そして、森は蚊がたくさんい…

8月19日:実ト四角

祇園を離れ、この日は遊廓跡を巡ります。 前もって言います、建物の写真ばかりです。 まずは、五条楽園跡。 降りるバス停を間違えて炎天下歩いていると、そそられる長屋を発見。 どこを歩いていても、発見ばかり。 なんとか、辿り着いた先には。 立派なお茶…

8月18日:京都野郎

〜ひとり訪れた 老舗の茶屋 鴨川に浮かぶ月 京都観光めぐり〜 CKBの唄に乗せて。 京都旅行後半、一人旅編のはじまり。 朝、瀬田のホテルを出て祇園に向かいます。 祇園は、歩いているだけで楽しい。 京都の中でも大好きな場所の一つです。 格子戸の続く家…

8月17日:空の青、海のあを

この日も、カメラ仲間さんに京都をご案内してもらえることに。 しかも、一人旅ではハードルが高い場所へ。 とても有難いです。 車で走る事数時間。 伊根に到着。 舟屋が並ぶ町並みはとても綺麗でした。 家と家の間を覗くと、キラキラと光る海が見える。 ゆっ…

8月16日:やり放題なヒトビト

早朝、京都に到着。 数年前は、早朝に着いたところで、どこもお店が開いていなくて途方に暮れた記憶が。 最近は、夜行バスを利用した人が休憩したり、身なりを整えられる施設があります。 すっぴんでバスに乗り込んだ身としては、非常に有難いです。 それか…

旅のもくじ

先日雑記にも書きましたが、京都に行ってきました。 当初は2泊3日くらいと思っていたのですが、奇跡的に連休が取れたので4泊6日という長旅に。 思えば、今の会社に入ってからこんなに休むのは初めてです。 それだけ長く滞在していたのだから、旅行記を書…

また一から集める、いずれ失うであろう物を

今回はアラフォー、アラサー的小説。愛は苦手 (新潮文庫)作者: 山本幸久出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/09/28メディア: 文庫この商品を含むブログ (4件) を見るこちらは、アラフォー女性が主人公の短編集。 山本幸久、どうして女性の心理を書くのが上…